« 2008年3月 | トップページ | 2008年7月 »
2008.06.25
島津家久の和歌
事・しらま弓矢猛心の一すぢにみだの教も二つあらじな
君・きりとなり煙と消えし鳥部野の草葉もしげる露涙かな
能・のちの世をてらすまことの燈火に向はば法の花も開けむ
致・ちりつくす花の梢の杜鵑しのぶにたへぬ鳴く音ならまし
其・こけの下とふも恨めしあはれ世にいつつのなかは夢か現か
身・しら雲のはるる真如の月や日にめぐりて絶えぬ光とを知れ
●島津家久
【生没】天正6(1578)~寛永15年(1638)
義弘の第三子。薩摩藩初代藩主。
(義弘の弟とは別人)
寵臣の死に際して詠まれたものだそうです。
「事君能致其身」という古語を歌の上に配して6首
あります。
(西藩野史巻之十三)
「事君能致其身」は孔子の論語の初めの方に
出てくる文の途中にある語句。
”君に仕えてはよくその身をささげる”
という意味だそうです。
「君に事(つか)えて能(よ)く其の身を致(いたし)」


