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2004.12.19
日野富子の和歌
「世を祈る心を神のうけぬとも
この言の葉にさらにこそ知れ」
●日野富子【生没】永享12年(1440)~明応5年(1496)
世の平和を願う私の心を神が受け付けてくださら
ないけれど、この歌で改めて知っていただける
ことでしょう・・・といったかんじでしょうか。
応仁の乱の主因をつくるなど悪女としてのイメージが
強い富子がこのように詠っていたとは少し意外でした。
この和歌は「世を祈る君か心のまことにや内外(うちご)
の神も恵そふらむ」に対する返歌だそうです。
はやりちょっとたしなめられてもいたのですね。
富子は室町8代将軍足利義政の室。
9代将軍足利義尚の母。はじめ男子がいなかったので、
出家していた義政の弟を義視と名を改め還俗させて継嗣と
しました。しかし富子に実子義尚がうまれたため将軍継嗣を
めぐる富子と義視との間に確執が生じます。
富子は山名持豊(宗全)を頼り、義視は細川勝元を頼りました。
さらに畠山氏・斯波氏の家督争いも絡んで応仁の乱に
発展してゆきます。義尚は9代将軍に就任しましたが、
当時9歳であったため遊興にはしる義政にかわり富子が
直接政治に関与するようになりました。又、政治だけでなく
さまざまな手段を用いて莫大な財貨を蓄積し、義尚の後見と
して絶大な権勢を振るいました。義尚、義政があいついで
病没すると出家して妙善院と号しますが11代将軍義澄の
ころまで権勢を振るい続け57歳で没します。
投稿:by いろは 2004 12 19 | 固定リンク
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コメント
こんにちは
与六です。
この女性が表に出てきた事自体が足利源氏になんの力もなくなってしまった証拠といえると思います。
東山殿などは将軍ではなく完全な公家です。
文化は残したかもしれませんが、政治的な力は失って名ばかりの幕府になって応仁の乱。
この女性が力を持ったというより彼女に言わせれば
「他に人がいないから私がやるしかない」
ということでしょう。
室町幕府体制は創設から滅亡まであまりいいところがありませんね。
まあそのおかげで山口が都のような繁栄をしたのは嬉しいですけど(笑)
一番歯がゆい思いをしたのがこの人だったかもしれませんね。
歌にも「もうどうしようもない」なんか諦めのような物を感じます。
投稿者: 与六 (2004/12/19 23:16:04)
与六様 こんにちは。"いろは"です。
目から鱗って感じです。
「他に人がいないから私がやるしかない」
というのかすっごく共感しましたぁ!!
そうですねぇ。そうですねぇ。
そういうことってありますよね。
富子の立場から言わせれば、まさにその通り
だったと思います。なのに悪者にされてしまい
気の毒です・・・。彼女は彼女なりに
一生懸命がんばったのでしょうね。
彼女を見る目が変わりました。
どうもありがとうございました。
投稿者: いろは (2004/12/20 1:17:53)
日野富子、おもしろい人物ですね。
日本史における女性の地位というものを研究する際に欠かせない対象だと思います。
室町幕府というのは、開府の時期は明確でも滅亡の時期があいまいで、研究者によっていろいろな説があるようです。
あと応仁の乱は、本来ならば守護たちの諍いを止める役割であるはずの将軍が「そんなに張り合ってるなら実力で勝負すれば」と言ったのがきっかけだと習いました。実際はなんて言ったんだろう。
わたしは室町幕府では、足利直義と義満がもーのーすーごーく好きなので(笑)、与六さんの、
>室町幕府体制は創設から滅亡まであまりいいところがありませんね
というコメントにすかさず「なんでなんで?」と食いついてしまったのですが、なんでですか?>与六さん
わたしは義満が好きになったきっかけは、佐藤進一の「足利義満(ちくま文庫)」なんですが。他の評価はぜんぜん聞いたことがなくて、興味津々です。教えてください!(>人<)
投稿者: noel (2004/12/20 17:54:11)
noel様 こんにちは。"いろは"です。
足利直義と義満がもーのーすーごーく好きなのですね。
"いろは"の周囲には室町ファン(?)は皆無です。
日本史で人気があるのは、戦国、幕末、南北朝らしいですが、
室町時代の人物にもファンの方がついていらっしゃるのが
わかり、なんだか嬉しいような、未知の世界を
のぞいたような気分です。今度古本屋さんに行ったら
「足利義満(ちくま文庫)」を探してみようと思いま~す。
投稿者: いろは (2004/12/21 3:13:29)


